虹浜ラブストーリー 読者の体験談・ご感想

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原作:柴門ふみ 作画:元町夏央『虹浜ラブスト―リー』単行本上下巻/講談社 モーニングKC発売中!!(マンガボックス掲載作品)           読者のみなさまからの体験談(地元にまつわる話・初恋話)ご感想を掲載中!!

(はなさん 高校生 10代 女性)

小4から中1まで両思いだった男の子、B君がいました。

彼を好きになったのは「B君ってはなのことが好きらしいよ」なんて噂を聞いて意識し始めたんですよね(笑)

田舎の小学校なので運良くクラス替えも一緒になり、色々な学校行事を重ねて本気で好きになっていきました。

彼は生まれつき身体が弱く過去に入院や手術をするほどでした。

中1の6月頃、B君は入院しました。

私は心配でいつも連絡を取っていました。

すると向こうから「ずっと言いたかった。小4の頃からずっと好きでした。」って告白してくれたんです。私はとても嬉しくて「私もだよ。ずっと好きだったよ」って返し、付き合うことになりました。

しかし、彼はなんとなく小学生の頃のように接してはくれず、気まずさを感じたり疲れてしまいました。

ある冬の日に友達に「B君大丈夫?大変だよね…」と言われ、何のことかサッパリ分からず、聞いたら入院してたと分かりました。

その時私は「なんで彼女なのに教えてくれないの」とB君に怒りを感じ、そのままB君に言ってしまったんです。

「彼女に弱いとこ見せたくなかったから」と、本当に弱々しくて…なんかもう疲れたなあと逃げたんです。

B君に「別れて」って一方的に振ってしまいました。

まもなくして私は都会の方に引越し、彼とは連絡を取っていませんでした。

その間に彼は亡くなったそうです。

その事実を聞いた時、自分がどれだけ子どもで、彼の気持ちに気づいてあげられなかったこと、私が逃げず、側に居てあげなきゃなのに、私は彼のどこが悪いのかさえ、何も知らず罪悪感でいっぱいです。

しかし、小学生ながら思い出すと甘酸っぱくてつい「クスッ」となってしまうような思い出ばかりをくれた彼を私は忘れません。

ありがとうB君。

これが私の初恋です。